仮想通貨を手に入れた直後、
多くの人が戸惑うのが
「ウォレットの使い方」です。
取引所に預けたままでは不安という話を聞いて、
自分で保管しようとするものの、
どこから何をすれば良いのか分からない。
こうした声は非常に多いと感じます。
まず、仮想通貨ウォレットとは
「自分で通貨を保管するための金庫」
のようなものであり、
大きく分けて
・ホットウォレット
・コールドウォレット
の2種類が存在します。
ホットウォレットは、
スマートフォンやPCに
インストールするタイプで、
インターネットに接続されている状態です。
利便性が高く、
送受金がスムーズに行える反面、
ハッキングリスクも一定あります。
代表的なホットウォレットには、
・MetaMask
・Trust Wallet
があり、これらは無料でダウンロードでき、
複数の通貨に対応している点が魅力です。
一方、コールドウォレットは、
オフラインで管理するハードウェア型や、
紙に書いて保管する形式で、
セキュリティが非常に高い反面、
送金などの操作が若干煩雑になります。
有名な製品には、
・Ledger
・Trezor
があります。
初心者にとって最も重要なのは、
「秘密鍵(シードフレーズ)を
自分で管理する覚悟を持つこと」です。
仮想通貨の世界では、
秘密鍵を失えば資産も失うという
自己責任の原則が強く働きます。
そのため、ウォレット作成時に表示される
12語または24語のシードフレーズは、
必ず紙に書いてオフラインで保管する
必要があります。
また、日常的に使う通貨は
ホットウォレットで管理し、
長期保有や大きな金額は
コールドウォレットに移すという
「使い分け」も現実的です。
仮想通貨の保管は、銀行口座とは
全く違うルールで成り立っており、
誰かに任せるのではなく
「自分で守る」という意識が求められます。
ただ、その一歩を踏み出すことで、
資産管理の自由度は飛躍的に上がります。
インフレや金融機関リスクから
身を守るためにも、
ウォレットの理解と操作に
時間を投資する価値は大いにあります。
仮想通貨の本質は
「自由と自己責任の経済圏」であり、
その入口としてのウォレットは、
現代のサバイバルスキルの
一つと言えます。